ロンドンの中心部、ストランド通りに本店を構える「TWININGS(トワイニング)」。300年以上にわたり英国紅茶の歴史を形作り、英国王室も御用達のティーブランドです。
紅茶好きにとって「聖地」とも言えるこのお店は、ショッピングはもちろん、その歴史を肌で感じることができる特別な場所。
今回、念願叶ってトワイニング本店を訪れたので、店舗の基本情報から店内の様子、お土産情報まで、その魅力を詳しくご紹介します!
TWININGS(トワイニング)とは?

トワイニングは、1706年イギリス・ロンドン創業のティーブランド。ロンドン・ストランド通りにあるコーヒーハウス「Tom’s Coffee House(トムのコーヒーハウス)」を、創業者のトーマス・トワイニング氏が買い取ったことからその歴史が始まりました。
300年以上の長い歴史の中で英国紅茶の歴史に大きく関わり、1837年には英国王室御用達にもなったトワイニング。伝統と格式を兼ね備えながら、スーパーでも購入できる手軽さが大きな魅力で、確かな品質と手頃な価格で、イギリスだけではなく、世界中で愛され続けています。
▼TWININGS(トワイニング)の歴史やおすすめ商品はこちらの記事でまとめています▼

TWININGS(トワイニング)本店の基本情報
トワイニング本店は、創業当時から変わらず、ロンドンのストランド通りで営業しています。
Twinings Flagship Store 216 Strand
(※2025年10月調査時点。詳細・最新情報は公式サイトをご確認ください。)
● 住所:R. Twinings and Co Limited
216 Strand London, WC2R 1AP
● アクセス:Temple駅から徒歩約2分
● 営業時間 :
月~日 原則11.00am~6.00pm(※ただし木曜日は11.30am~)
TWININGS(トワイニング)本店で紅茶のお買い物!
トワイニング本店に到着!

今回お店を訪れたのは、2025年8月の日曜、夕方。世界的に有名なトワイニングの本店ということで、多くの観光客で賑わっていました。
紅茶に関する本を読んでいると、その歴史の中でよく登場するトワイニング。その本店が目の前にあることに、ひとかたならぬ感動を覚えます。当時はどんな様子だったんだろうと想像しながら、しばらく見入ってしまいました。
まるで博物館のような店内!

お店は間口が狭く、奥に長いつくりになっています。これは、かつて店舗の間口の広さで税金が決められていた時代の名残だそう。
一歩足を踏み入れると、両側の壁にトワイニングの商品がずらり。創業者トーマス・トワイニング氏の肖像画や、トワイニングの歴史が学べるコーナー、マスターブレンダーの紹介コーナーもあり、まるで博物館のように楽しめます。お店の奥にはティースタンドもあり、色々な茶葉が試せるようになっていました。
代表銘柄「アールグレイ」も圧巻の品揃え!

入り口すぐの棚に並ぶのは、トワイニングの代表銘柄「アールグレイ」。ベルガモットの爽やかな香りが人気のフレーバーティーです。
誕生は1831年。2代目グレイ伯爵(=英語で「アールグレイ」)が、中国の紅茶の味を再現するようトワイニングに依頼したことが始まりと言われています。発祥については諸説あるものの、トワイニングは7代目・8代目グレイ伯爵からも公認を得た、アールグレイが自慢のお店です。
店内には、「アールグレイ」や「レディーグレイ」、「ロンドンストランドアールグレイ」など、アールグレイだけでも複数の種類があり、棚に並ぶ姿は圧巻。リーフティーやティーバッグなど商品タイプも豊富で、好みに合わせて選べますよ。
また店員さんによると、同じトワイニングの「アールグレイ」でも、インターナショナルで流通しているものとイギリスで流通しているもので、パッケージや茶葉が異なるそう。色々買って、飲み比べしてみるのも楽しそうですね!
▼イギリス流通版は日本だと入手しにくいですが、オンラインショップで購入可能です▼
▼インターナショナル版は日本でも気軽に購入できます▼
お土産探しにもぴったり!

店内はまさにトワイニング天国で、スーパーでもお馴染みのティーバッグ商品から、世界各地の茶葉などが揃うリーフティーの袋詰めまで、多種多様な商品が並びます。現在茶葉の量り売りは行っておらず、パッケージ販売のみ。店員さんによると、リーフティーだけで54種類、ティーバッグも含めるとイギリス国内で約200種類もの商品が楽しめるそうですよ。
ティーバッグはバラ売り(最小15個£3.75~)でも販売されているので、少量から色々な味が試せます。別売りの木箱に入れれば、特別なお土産にもぴったりです。

他にも、オリジナルティーグッズやコーヒー、エコバッグなどが並び、店内を見て回るだけでもわくわくします。
店員さんもとても親切に、プロフェッショナルなアドバイスをくださるので、きっと楽しいお買い物ができると思いますよ。
購入した商品
今回は、トワイニング本店に来た記念に、代表銘柄である「アールグレイ【イギリス流通版】」のリーフティー缶を購入しました。飲み終わった後も缶が思い出の品になるのが嬉しいポイントです。
・「アールグレイ【イギリス流通版】」リーフティー缶 100g(£9、当時のレートで約1,800円)

缶を開けると、茶葉はしっかりとしたアルミフィルムで密閉され、出来る限り鮮度が保たれていることが分かります。(※保存性が高いのは有難かったのですが、しっかりした素材すぎて固くて開けにくく、指を切りました。皆さまは開ける際に手を切らないようお気をつけください。)
紅茶を淹れてまず印象的なのは、ベルガモットの爽やかな香り。味わいはライトで明るく、すっきりしていますが、舌に響くような上質な渋みもほのかに感じ、余韻は爽やかな柑橘が上品に香ります。爽やかな明るさと紅茶の本分が絶妙にマッチした、王道のアールグレイの美味しさです。
ミルクを入れても美味しく、華やかな香りとまったりとしたコクの、アールグレイミルクティーが楽しめました。
まとめ
今回は、ロンドンにあるトワイニング本店の訪問レポをお届けしました。
英国紅茶の歴史を形作ってきたトワイニング本店は、紅茶好きにとって聖地とも言える特別な場所。創業当時の街並みや、300年以上の歴史に想いを馳せながら過ごす時間は、心に残る宝物になるでしょう。トワイニングは国によっても色々な商品が発売されているので、飲み比べができるのも楽しいですね。
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