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【5分で学ぶ】ティーカップの選び方と用途別おすすめティーカップ

茶の知識

ティータイムを美味しく彩ってくれるティーカップ。でも、色々な種類があってどれを選べば良いのか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。

この記事では、ティーカップ選びのポイントと、用途別におすすめのティーカップを紹介します。

ティーカップの選び方

まず、ティーカップ選びをする時に押さえておきたいポイントを紹介します。色々と挙げていますが、最終的には自分が気に入るかどうかが一番大切。全てに当てはまらなくても良いので、自分が特にこだわりたいポイントを押さえて、カップ選びをしていきましょう。

まずはカップの形について。

一般的には口が広く、底の浅い、薄手のカップが紅茶に適しているカップだと言われています。理由は以下の3つ。

・口が広いほど香りが広がりやすい
・紅茶の水色が存分に楽しめる
・熱湯でいれた紅茶が適度に冷めやすい

さらに、カップの縁が外に向かって広がっているものは口当たりが良く、紅茶の繊細な香味を味わうのに最適です。

写真は英国の陶磁器ブランド、ウェッジウッドの紅茶専用カップ。上に挙げた条件を満たしていることが、写真からも分かると思います。ちなみにこの形は、「ピオニーシェイプ」などの名前で販売されています。

もう一つ、形を見るときに注意したいのは、取っ手の大きさとバランス

写真の2つのカップはどちらもウェッジウッドのものですが、写真左のカップは取っ手が少し小さいのが分かるでしょうか。写真右は「ピオニーシェイプ」のカップですが、比べるとその差は一目瞭然。

カップに対して取っ手が小さいカップは、特にお茶の重みが加わった時、重心が取りづらいと感じる場合もあります。持ちやすさを重視する方は取っ手にも気をつけて選びましょう。

色・デザイン

次に、カップの色・デザインについて。

紅茶の水色を存分に楽しめるように、カップの内側のカラーは白がベースのものを選ぶのがおすすめです。写真のように、内側に絵柄の入ったティーカップも販売されています。これは、紅茶の透き通った水色を活かしたデザインと言えるでしょう。

デザインを選ぶときに注意したいのは、金彩の有無。金彩を使ったものは電子レンジや食洗器が不可など、普通のカップよりも更にデリケートなので、注意しましょう。

材質

最後にカップの材質について。

陶器、磁器、ガラスなどの材質がありますが、ティーカップとして特におすすめなのは、口当たりのなめらかな磁器製のカップ。伝統的な白磁器のほか、牛の骨灰を加えてつくられるボーンチャイナも、薄手で口当たりが良く、綺麗な乳白色が特徴で、ティーカップに適した材質として人気です。

それぞれの材質の特徴を以下にまとめたので、参考にしてみてください。

材質の違い

●陶器
陶器は、土(陶土)を主な材料としたもの。厚手で温かみがあり、光を透過せず、素朴な味わいが特徴です。厚手のため保温性に優れ、抹茶碗やコーヒーカップによく使用されています。代表例は、益子焼、萩焼など。

●磁器
磁器は、石(陶石)を主な材料としたもの。陶器よりもガラス質が多く、なめらかな質感が特徴です。硬く、強度があるため、薄く繊細なフォルムのティーカップを作るのにも適しています。牛の骨灰を加えてつくったボーンチャイナも磁器の一種。代表例は、有田焼、九谷焼など。

●ガラス
安価で扱いやすいガラスカップ。耐熱ガラス製のものなら、温かいものにも使用可能です。透明なので、様々な角度から水色や、光の透過を楽しめます。花茶や、フルーツを加えたアレンジティーなど、目で楽しむドリンクをいただく時にも重宝します。

ティーカップとコーヒーカップの違い

ティーカップ選びに入る前に、ティーカップとコーヒーカップの主な違いも簡単に把握しておきましょう。ティーカップ・コーヒーカップは専用カップですが、実際にはそれぞれの特徴をミックスさせた兼用カップも多く販売されています。

ティーカップの特徴

これまで見てきたとおり、ティーカップは一般的に、口が広く、底が浅く、薄手なのが特徴です。

紅茶はコーヒーよりも抽出温度が高いことが多く、適温になりやすいよう冷めやすい形状になっています。また、繊細な香りや水色を十分に楽しめるように、口が広く底が浅い形になっています。

コーヒーカップの特徴

一方で、コーヒーカップは一般的に、口が狭く、背が高く、厚手なのが特徴。

コーヒーは紅茶よりも抽出温度が低いことが多く、また抽出中にも熱が失われやすいため、保温性の高い形状になっています。また、口が狭くなっていることで、熱だけでなく香りも逃げにくいように工夫されています。

【用途別】おすすめのティーカップ

選び方のポイントを押さえたら、いよいよお気に入りのティーカップ選びをしていきましょう。ここでは用途別に、おすすめのティーカップを紹介します。

【紅茶好きなら】紅茶専用カップ

「とにかく紅茶が好き!」という方には、紅茶専用カップがおすすめです。

口が広く、薄手で、底が浅い紅茶専用カップは、紅茶の繊細な香味と水色を存分に楽しみやすい形状。熱い紅茶が適温に冷めやすいので、ポットから紅茶を注いですぐに紅茶が楽しめるのも大きな魅力です。

上の写真はウェッジウッドのピオニーシェイプのカップ。カップの縁が薄く外に向かって広がっているデザインは、口当たりも良く、紅茶の繊細の香味を味わうのに最適です。特にワイルドストロベリー柄は、形もデザインも可憐で長年愛されるベストセラー。紅茶好きの方へのプレゼントとしても人気です。

真ん中がくびれて縦に長く、口元が広がっているデザインのカップも、紅茶カップとしてよく販売されています。

口元が広くなっているため、紅茶も比較的冷めやすく、香りも感じやすい形ですが、縦長でぷっくりした形により保温性を高めています。

以下は、ウェッジウッドの「バタフライブルーム」シリーズのティーカップ。縦長のタイプと幅広のタイプがあります。うっとりするようなデザインで、ティータイムをより優雅で上質なものにしてくれそうな、憧れのティーカップです。

【汎用性重視なら】コーヒー・紅茶兼用カップ

「コーヒーにも紅茶にも使える、汎用性の高いカップが欲しい!」という方には、コーヒー・紅茶兼用カップがおすすめ。

紅茶専用のカップに比べて、背が高く、口元が狭く、厚みが中間的な傾向にあり、その分保温性に優れています。ティーカップとコーヒーカップの良いとこ取りをしたような、便利なカップです。また、ミルクティーはミルクを入れたときに温度が下がるので、保温性の高い兼用タイプを使うのがおすすめ。

形の違いがわかりやすいように、ウェッジウッドの「ミストラル」というデザインシリーズの、2つの形のカップを並べてみました。左は紅茶専用のピオニーシェイプ、右は兼用のリーシェイプです。並べてみると、違いは一目瞭然ですね。

【たっぷり手軽に楽しみたいなら】マグカップ

「手軽に楽しみたい!」という場合には、マグカップがおすすめ。ソーサーなしで洗い物も少なく、どんな飲み物にも対応可能なマグカップは、普段使いのカップとして無くてはらない存在です。

たっぷりとした容量と、縦に長く冷めにくい形状なので、仕事をしながら、あるいは読書をしながら、一度淹れた紅茶をゆっくり楽しみたい、というときにもぴったりです。

写真左は、ウェッジウッドの「ストロベリー&バイン」シリーズのマグカップ。口元が外側に沿っていて、薄めのつくりなので、口当たりが良いです。

写真右は、イッタラの「タイカ」シリーズのマグカップ。400mlという特大サイズは、なかなか目にしないのではないでしょうか。「普通のマグカップでは小さい!」という方に特におすすめのマグカップです。

イッタラの定番シリーズ「ティーマ」のマグカップもおすすめ。イッタラのマグカップは、見た目の美しさは勿論、持ち心地の良さ、肌触りの良さといった機能美が追究されているのも大きな魅力です。

まとめ

以上、ティーカップ選びのポイントと、目的別におすすめのティーカップを紹介しました。

普段使いに便利なマグカップから本格的なティーカップまで、それぞれの良さがありますので、自分が大事にしたいポイントに応じてお気に入りのティーカップを選びましょう。

皆様のティータイムが一層楽しいものになりますように!

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