日本の国民的飲料とも言える「お茶」。静岡や鹿児島などの有名産地のお茶を飲む機会が多いと思いますが、実際にはどこで、どのくらい生産されているのでしょうか?
この記事では、2025年の最新統計データをもとに日本のお茶生産量ランキングを確認。なぜその地域でお茶作りが盛んなのか、お茶の生育条件についても深堀りしていきます!
【2025年版】日本のお茶生産量ランキング(荒茶)
まずは政府統計の総合窓口(e-Stat)のデータをもとに、2025年の荒茶(※)生産量ランキングを見てみましょう。(※荒茶:収穫・製茶後、選別・仕上げ前の茶葉)
| 順位 | 都道府県 | 2025年の荒茶生産量 (t) |
| 1位 | 鹿児島県 | 30,000 |
| 2位 | 静岡県 | 24,100 |
| 3位 | 三重県 | 4,860 |
| 4位 | 宮崎県 | 2,880 |
| 5位 | 京都府 | 2,280 |
| 6位 | 福岡県 | 1,850 |
| 7位 | 熊本県 | 1,140 |
| 8位 | 埼玉県 | 921 |
2025年の荒茶生産量1位は、鹿児島県。お茶の生育に適した温暖な気候と、平坦な地形を活かした大型機械の導入により生産量をぐんぐん伸ばし、2024年に初めて生産量全国1位となりました。
長年、お茶処として首位に君臨してきた静岡県は、生産量2位に。データを見てもわかるとおり、日本のお茶生産は上位2県(鹿児島・静岡)の生産量が圧倒的に多く、約8割を占めています。
3位以降は三重県、宮崎県、京都府が続き、中部~西日本の地域に主要産地が多いことがわかります。
2020年からどう変わった?|過去データとの比較
最新データは主要産地のものですが、より広範な全国の茶産地がわかる2020年のデータも併せてチェックしてみましょう。
| 順位 | 都道府県 | 2020年の荒茶生産量(t) |
|---|---|---|
| 1位 | 静岡県 | 25,200 |
| 2位 | 鹿児島県 | 23,900 |
| 3位 | 三重県 | 5,080 |
| 4位 | 宮崎県 | 3,060 |
| 5位 | 京都府 | 2,360 |
| 6位 | 福岡県 | 1,600 |
| 7位 | 奈良県 | 1,490 |
| 8位 | 佐賀県 | 1,140 |
| 9位 | 熊本県 | 1,120 |
| 10位 | 埼玉県 | 754 |
| 11位 | 愛知県 | 744 |
| 12位 | 長崎県 | 578 |
| 13位 | 滋賀県 | 549 |
| 14位 | 大分県 | 549 |
| 15位 | 岐阜県 | 470 |
2020年時点では静岡県が生産量1位でしたが、ここ数年で鹿児島県が生産量をぐっと伸ばし、逆転したことがわかりますね。
上記のランキングを円グラフにしたものがこちら。やはり、静岡、鹿児島の生産量が圧倒的に多いことが、視覚的にもわかります。

お茶はどんなところでよく育つ?
茶の木の生育条件
主な産地が関東以西に集中しているのは、茶の木が「温暖多雨な環境」を好む植物であるため。
『お茶の科学 「色・香り・味」を生み出す茶葉のひみつ 』によると、お茶がよく育つ条件は以下のとおりです。
- 温暖な気候:年平均気温が12.5~13℃以上
- 適度な雨量:年間1,300~1,500mm以上の降雨
- 水はけの良さ:排水性、通気性が良い台地や傾斜地
- 弱酸性の土壌:pH4~5程度の弱酸性土壌を好む
栽培の「北限」はどこ?
茶の木は寒さには強くなく、寒さが厳しいところでは冬を越すのが難しくなります。条件次第では北海道でも栽培が可能な一方で、商用としての栽培の北限は、新潟県と茨城県を結んだラインだといわれています。北に行くほど一番茶のシーズンも後ろにずれ込み、栽培面積あたりの収穫量も一般的には少なくなる傾向にあります。
まとめ|産地を知れば、お茶選びがもっと楽しくなる
日本のお茶生産は静岡・鹿児島の生産量が圧倒的ですが、日本中、特に関東以西に主要産地が集中していることがデータからもわかりました。それぞれの土地・作り手によって、お茶の個性も様々。ワインのように、色々な産地のお茶を飲み比べてみるのもおすすめですよ。

