大のお茶好き、そしてティーアドバイザーとして様々なお茶を飲むうちに、ふとこんな思いが湧いてきました。
「せっかくなら、お家でお茶の木を育ててみたい!」
そんな気軽な気持ちで初めて「茶の木」の苗を買ったのは、約3年前のこと。栽培の知識もなく、手持ちのプランターやお庭の空きスペースに植え、成長を見守ることにしました。しかしその後、お茶づくりの現場でのお手伝いや勉強を続けるうちに、「あの時、こうしておけばよかった…!」と後悔した点も。
そこで今回は、これから自宅でお茶の木栽培にチャレンジする方に向けて、私がしてしまった「5つの失敗」と、お茶づくりの現場でプロに教わった「植え付け方のコツ」をご紹介したいと思います。
お茶の木を植える前に!私がした「5つの失敗」から学ぶ注意点
お恥ずかしながら、まずは私がこの3年間で経験した失敗談を共有します。これから茶の木栽培にチャレンジする方の参考になれば幸いです。
【失敗1】鉢植えへの挑戦(2回とも失敗)
私が初めて茶の木を植えたのは、プランターでした。1年目に夏を越せずに失敗し、2年目も再度挑戦しましたが、またもや失敗。一番の難関は、夏の暑さと乾燥です。植えた直後は元気に育っていたのですが、苗は夏の間にみるみる元気をなくし、2回とも夏を越せずに枯れていってしまいました…。
【失敗2】「とりあえず」で苗を選んでしまった

茶の木の苗って、あまり売っているところがありませんよね。そのため、イベントや道の駅、オンラインなどで見かけると嬉しくなり、すぐに購入していました。
調べてみると、オンライン園芸店で元気な苗が買えるようですので、次回買うときは検討しようと思っています。
苗木部 by 花ひろばオンライン 苗木の専門店 グリーンでGO!【失敗3】植え付け時期が遅すぎた
本来、茶の木の植え付けの適期は3月下旬~4月上旬。私はそれを知らず、苗を見つけた5~6月に植え付けていました。それでも植えた苗は無事根付いてくれましたが、本来は苗に負担をかけないような時期に植えるのが理想です。
【失敗4】土を深く耕さなかった
地植えに挑戦した際、苗の根が収まるくらいの穴をサッと掘り、そのまま植え付けてしまいました。
【失敗5】地植え後の「水やり」を自然の雨に任せすぎた
「地植えなら、水やりは雨にお任せで大丈夫だろう」と思い、苗を植えた直後に水をやった後は、基本的には自然の雨に任せていました。
【注意点】チャドクガ(毛虫)に注意!
お茶の木の栽培で注意しなければならないのが、「チャドクガ」という毛虫です。ツバキ、サザンカ、チャノキなど、ツバキ科の葉を好む毛虫で、毒毛に触れると激しい痒みに襲われます。
必ずいるわけではないので過度に心配する必要はありませんが、春から秋にかけては幼虫がいないかチェックし、もしいれば早めの対処が必要になります。剪定・収穫の際は、長袖・長ズボン・軍手をして、きちんと自分の身を守りましょう!「どうしても虫が苦手…」という方は、覚悟して植えるか、栽培を控えるのが賢明かもしれません。
自宅でお茶の木を育てるには?
失敗談を踏まえた上で、お茶の木を自宅で育てるために必要なものをチェックしていきましょう。
準備するもの
- ◎ 「茶の木」の苗
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可能であれば、元気に生き生きと育った苗を選びましょう。品種選びも楽しみの一つです。
苗木部 by 花ひろばオンライン
ポチップ
- ◎ 土
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茶の木の栽培に理想的だとされているのは、水はけがよく、保水性の高い、酸性土壌(pH4~5)です。地植えする場合には事前に深めに耕し、ピートモスなどを混ぜてふかふかな土を準備しておきましょう。
- ◎ 軍手&スコップ
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植え付け穴を掘るのに使います。深めに掘るので、しっかりとしたスコップを準備しましょう。
- ◎(※鉢植えに挑戦する方のみ)深型のプランター
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苗木の大きさに合わせて選びましょう。茶の木は根を深く張るので、十分な深さのあるものを選ぶのがおすすめです。
大和プラスチック(Yamato Plastic)
ポチップ
実践!プロ直伝の植え付けステップ
準備ができたら、いよいよ植え付けです。植え付けの適期は、霜がおりる心配がなくなった3月下旬~4月上旬。作業中は根が乾燥しないように気をつけながら、手早く植え付けましょう。
以下では、埼玉・秩父の茶畑づくりに参加した際に教わった、プロ直伝の植え付け手順をご紹介します。

茶の木は根を深く張る植物なので、思ったよりも深めに掘るのがコツです。複数植えて生垣や茶畑のようにしたい場合には、30cm間隔で穴を掘ります。
苗を穴に置き、根と根の間にも土が入り込むように、軽く苗を揺らしながら、少しずつ土を被せていきます。
土を被せ終えたら、最後は両手で株元の土をしっかりと押し固めます。根と土を密着させることで、根の乾燥を防ぎ、茶の木が根付くのを助けます。

最後にたっぷり水をあげたら、植え付け完了!根元に藁などを敷いて、乾燥や雑草を防ぎます。
収穫までは何年?自分で育てたお茶を飲む日を夢見て…
2年生の苗木を植え付けた場合、そこからお茶が収穫できるようになるのは一般的に3〜5年後。収穫までには時間がかかりますが、一度植えると30~50年間もの長い間、収穫が楽しめます。自分で苗から育てたお茶は、きっと格別な美味しさのはず!その日を楽しみに待ちながら、ゆっくり成長を見守りましょう。
収穫した茶葉を自宅で楽しむ方法は、以下の記事を参考にしてみてください。
おわりに
今回は、自宅で茶の木栽培をした際の失敗談と、プロに教わった植え付け方をご紹介しました。
私は水枯れや時期の間違いなど色々と失敗を重ねてしまいましたが、それでも地植えしたお茶の木はしっかりと根付き、ゆっくり着実に成長してくれています。古くから民家の生垣としても活用されてきたという茶の木。育ててみたい方はぜひチャレンジして、栽培を楽しまれてくださいね。



