ヨーロッパで古くから親しまれてきたラズベリーリーフティー。生理痛の改善や出産準備など、女性に嬉しいハーブとしても知られています。筆者は普段、手軽な市販品で楽しむことが多いのですが、先日フィンランドの自宅のお庭にラズベリーがこんもり茂っているのを発見!せっかくなので、自家製ラズベリーリーフティーをつくってみることにしました。
この記事では、「ラズベリーリーフティーとはどんなお茶なのか」「どんな味がするのか」という基礎知識から、手軽に試せる市販のおすすめ商品、そして自宅の庭やベランダで楽しむ自家製ハーブティーの作り方まで、その魅力と楽しみ方を徹底解説します。
ラズベリーリーフティーとは?

ラズベリー(ヨーロッパキイチゴ)は、甘酸っぱい赤い果実で有名な植物ですが、ハーブティーとして使われるのはその葉の部分です。
どんな味?
「ラズベリー」と聞くと甘酸っぱいベリーの風味を期待するかもしれませんが、ラズベリーリーフティーは葉っぱの部分なので特にベリー感は感じられません。青葉を感じる爽やかな香りと、まろやかな口当たりが特徴で、渋みやクセが少ない穏やかな味わいのハーブティーです。
お好みで、ハチミツやレモン等を加えても美味しくいただけますよ。
主な成分
「女性のためのハーブ」と呼ばれるラズベリーリーフですが、具体的にどのような成分が含まれているのでしょうか。日本メディカルハーブ協会の解説を参考に、代表的な成分と、そこから期待される嬉しい働きを整理しました。
| 主な成分 | 期待される働き |
|---|---|
| フラガリン | 子宮まわりの筋肉に働きかけるといわれ、出産や女性の月のリズムをサポート。 ※子宮を刺激するといわれるため、出産準備ティーとしては妊娠初期・中期の飲用は避け、妊娠後期から利用するのが一般的です。 |
| エラグ酸 | メラニン色素の生成に関わる酵素を抑える働きが期待されるポリフェノールの一種。日々の美容サポートに。 |
| 鉄分・カルシウム | 不足しがちなミネラルを補い、日々のコンディションをサポート。 |
| ビタミンC・B群 | 体のサビを防ぐ抗酸化サポートや、健やかな肌・体調の維持に。 |
※ハーブティーは食品であり、医薬品ではありません。
※1日1〜2杯程度を目安に、ご自身の体調と相談しながら楽しむことをおすすめします。
※妊娠中・授乳中の方や、持病がある方、服薬中の方は、飲む前に必ずかかりつけの医師や専門家にご相談のうえで活用してくださいね。
手軽に楽しむ!おすすめのラズベリーリーフティー4選
市販のラズベリーリーフティーなら、ささっと手軽に楽しめます。以下では、4つの人気ブランドをご紹介します。
【OrgaLife(オーガライフ)】ラズベリーリーフティー
「毎日の生活に安全安心なものを」という思いから生まれた国産ブランド「OrgaLife(オーガライフ)」から発売されている、100%有機JAS認証のオーガニック・ラズベリーリーフティー。無漂白のティーバッグを使用するなど、こだわりがつまった製品開発が魅力です。
【AMOMA(アモーマ)】ラズベリーリーフティー
日本の出産・産後ケア専門ブランド「AMOMA natural care」が手掛けるラズベリーリーフティー。100%オーガニックのラズベリーリーフを使用しています。30個入りで1,400円ほどというコスパの良さも魅力です。
【yogi(ヨギティー)】ラズベリーリーフ
輸入食品店などで見かけることも多い、アメリカ発のハーブティーブランド「yogi(ヨギティー)」。ハーブティー愛好家にも愛されている定番ブランドです。個包装ティーバッグ16袋入りで1,000円前後という手に取りやすさが魅力で、ラズベリーリーフティーを初めて試したい方にもおすすめです。
【Traditional Medicinals(トラディショナル・メディシナルズ)】ラズベリーリーフ
1974年にカリフォルニアで創業したハーブティーブランド「Traditional Medicinals(トラディショナル・メディシナルズ)」。オーガニック原材料に、天然素材のティーバッグを使用するなど、こだわりのハーブティーづくりが魅力です。
自家製ラズベリーリーフティーづくり
お庭やベランダでラズベリーを育てている方は、手作りのラズベリーリーフティーに挑戦してみてはいかがでしょうか。乾燥させたドライハーブはもちろん、摘んだばかりの葉で「フレッシュハーブティー」も楽しめますよ。
まずはラズベリーの葉を収穫!

ラズベリーは「1年目に枝が伸び、2年目にその枝に実が付き、実を終えると枯れる」というサイクルを繰り返します。
収穫するのは、1年目の新しい枝の葉
2年目の葉は硬くなってしまっているので、今年新しく伸びた1年目枝の、フレッシュで柔らかい葉を使うのがおすすめです。
(※ただし、1年目の枝を収穫すると、翌年実をつける枝が減ってしまいます。剪定が必要な場所を選んで、ラズベリーリーフを収穫することをおすすめします。)

収穫時期は、開花・結実前の春から初夏
開花前が収穫適期と言われていますが、今回私は収穫が遅れてしまい、ラズベリーの実が熟してからの収穫となりました。(それでも十分美味しいラズベリーリーフティーができましたよ!)
ラズベリーの葉と一緒に、熟していたラズベリーの実も少し収穫しました。
下処理

葉を摘んできたら、まずは下処理です。
茎の部分は硬く、乾燥しづらいので、葉っぱだけを使いました。
虫やホコリがついていることもあるので、水洗いし、キッチンペーパーなどで水気をふき取ります。
フレッシュ・ラズベリーリーフティーの淹れ方

乾燥茶葉とは一味違う、青々としたフレッシュさのある香りが楽しめます。
下処理後の生葉を一握りティーポットに入れます。よりエキスや香りを出したい場合には、葉を細かくちぎってから使いましょう。
熱湯を入れ、蓋をして5分ほど待ちます。お湯の色が淡いグリーンになり、浮いていた葉が沈んできたら、抽出完了の合図です。お好みで抽出時間を調整してください。
ドライ・ラズベリーリーフティーの作り方・淹れ方
風通しの良い日陰でカラカラになるまで乾燥させると、青臭さが抜け、よりまろやかに、飲みやすい風味になります。
ドライハーブの作り方と保存方法

乾燥方法
下処理が終わったら、ザルやネットの上に重ならないように葉を広げ、風通しの良い日陰で数日から1週間ほど乾燥させます。
葉っぱを握ると「パリパリッ」と音を立てて崩れるくらい、完全に乾燥すれば完成です。自然乾燥が難しい場合には、電子レンジやオーブンの余熱を活用しましょう。
ちなみに今回は、最初の数日自然乾燥をした後、最後の仕上げに電子レンジを使用しました。弱で30秒ずつ、様子をみて適宜かき回しながら、パリパリするまで加熱しました。
保存方法
乾燥した葉は、密閉できる保存容器で保管します。
保存前に、ポリ袋に入れて葉っぱを軽くもみ砕いておくと、淹れる際に成分が抽出しやすくなります。酸化をなるべく防ぎたい方は、ホールリーフのまま保存して、淹れるときに適宜砕いて使用しましょう。
ドライ・ラズベリーリーフティーの淹れ方

乾燥葉をティーポットに入れます。量はティーカップ1杯につき、ティースプーン山盛り1杯が目安です。
熱湯を注いで蓋をし、5分ほど蒸らします。お湯の色が淡いイエローグリーンになり、浮いていた葉が沈んできたら、抽出完了の合図です。お好みで抽出時間を調整してください。
お家でラズベリーを育てるなら
ラズベリーは、「果実」はもちろん「葉っぱ」もハーブティーとして楽しめる、とても魅力的な植物です。
一度植えると比較的手間がかからず、植えっぱなしで元気に育ってくれるのも嬉しいポイント。ただし、品種によってはトゲがあったり、地下茎で増えすぎて困ってしまう場合もあるため、ご自宅の状況に合わせて植え付けは慎重に判断されてください。
苗木はホームセンターや道の駅などの他、インターネットでも多数販売されています。
※市販の苗は農薬が使われていることがあるため、購入してすぐの葉をハーブティーに使うことは避けましょう。植え付けた後に無農薬で育て、新しく生えてきた若葉を収穫してお茶にするのが安心な楽しみ方です。
おわりに
今回は、 心と身体を優しくいたわってくれる「ラズベリーリーフティー」の魅力と楽しみ方をご紹介しました。気軽に楽しめる市販のティーバッグから、お庭のラズベリーで楽しむ自家製ハーブティーまで。皆さんのティータイムの美味しく身体にも嬉しい選択肢として、ぜひ取り入れてみてくださいね。

