フランスの高級ティーブランド、マリアージュフレール。冒険家マルコポーロをイメージした代表銘柄「マルコポーロ」が人気ですが、他にも冒険家をイメージした紅茶があるのをご存知でしたか?
その冒険家の名前は、ALEXANDRA DAVID-NÉEL(アレクサンドラ・ダヴィッド=ネール)。20世紀初頭、ヨーロッパ人女性として初めてチベットのラサに到達した、フランスの冒険家です。
今回は、マリアージュフレールの紅茶「アレクサンドラ・ダヴィッド=ネール」をいただく機会があったので、彼女の冒険を振り返りながら、そのお味をご紹介したいと思います!
そもそも、Mariage frère(マリアージュ フレール)とは?

Mariage frère(マリアージュ フレール)は、1854年創業の、フランスを代表する高級ティーブランド。「フランス流紅茶芸術」を掲げ、珍しい産地の茶葉から、様々なコンセプトを表現したブレンドティーまで、500種類以上の最高品質の茶葉を取り揃えています。
中でも人気の銘柄は、「マルコポーロ」。冒険家マルコポーロをイメージしたブレンドで、中国とチベットのお花や果物の魅惑的な香りが楽しめます。
店舗はフランスが中心ですが、日本にも東京を中心に複数の店舗を展開。オンラインでも購入可能です。
▼マリアージュフレールの詳細は、以下の記事でまとめています▼

フランス人女性冒険家、アレクサンドラ・ダヴィッド=ネールとは?

ALEXANDRA DAVID-NÉEL(アレクサンドラ・ダヴィッド=ネール)は、20世紀初頭にヨーロッパ人女性として初めてチベットの中心部・ラサに到達したことで知られる、フランス人冒険家。幼いころから冒険好きだった彼女は、東洋思想に強い関心を持ち、アジアへの旅へ出発しました。
彼女を特に有名にしたのは、チベット・ラサへの旅。当時、外国人のチベット立ち入りは禁じられていましたが、養子のラマ僧(チベット仏教の僧侶)・ヨンデンと供にチベットの巡礼者に扮し、徒歩でチベット・ラサを目指します。1923年10月、中国・雲南省を出発した彼らは、険しい山々を越えて2,000km以上の距離を歩き、1924年2月、チベットのラサに到達しました。
その後はフランス南部・ディーニュ=レ=バン(Digne-les-Bains)を拠点に執筆活動にも精を出し、その壮絶な体験やチベット文化に関する数々の著作を出版。最期まで研究と冒険への情熱を絶やすことなく、101歳でこの世を去りました。
ちなみにラサへの旅を綴った著作は、『パリジェンヌのラサ旅行』という邦題で、日本語版も出版されています。
マリアージュフレール「アレクサンドラ・ダヴィッド=ネール」をレビュー!

それではいよいよ、マリアージュフレールの紅茶「アレクサンドラ・ダヴィッド=ネール」をレビューしていきます。
リーフティータイプとティーバッグタイプが発売されていますが、今回いただくのはリーフティータイプです。
公式の銘柄紹介
「アレクサンドラ・ダヴィッド=ネール」銘柄紹介(公式サイトより引用)
東洋学者であり探検家、アジアをまたにかけた冒険家で大のお茶の愛好家だったアレクサンドラ ダヴィッド ネールに尊敬の意を表し創られたお茶。
この紅茶は旅を連想させ、お茶の道を想い起こさせます。
祖国から遠く離れて東洋の奥地を巡ったダヴィッド ネールの偉業を象徴するようにコショウ、クローブ、ジンジャー、シナモン、カルダモンをブレンド。フローラルなさわやかさは、瞑想の効用と充実感を表します。
お好みでミルクを添えてミルクチャイとしても。
どんな茶葉?

茶葉の写真がこちら。ホールリーフの茶葉に、様々なスパイスがたっぷりブレンドされているのがわかります。
原材料
紅茶、香料、黒コショウ、シナモン、カルダモン、ショウガ、クローブ
どんな味?

紅茶は、パッケージ記載の抽出時間5分で淹れました。
一口飲んでまず印象的なのが、刺激的なスパイスの香り。ぴりりと舌に響くほどスパイスが効いた紅茶は、彼女のエキサイティングな冒険を感じさせるようです。
もう一つ特徴的なのは、スパイスの刺激と同時にほんのり広がる、柔らかく甘い香り。その魅惑的な香りは人気銘柄「マルコポーロ」を彷彿とさせます。
この甘い香りとスパイスの組み合わせというのが、なかなか面白い試みで、組み合わさることで独特な風味を余韻に残します。個人的には、アジアのお寺に来たかのような、ちょっと不思議な、落ち着いた気分になりました。
スパイスの刺激は強めですが、紅茶の味わい自体はすっきりしているので、ストレートでも楽しみやすい紅茶だと思います。香りがしっかりしているので、クッキーなどの風味の強いお菓子と合わせても美味しくいただけました。
スパイスが強めなので、もともとスパイスティーが好きな方で、いつもとは違った風味を楽しみたい方に特におすすめしたい紅茶です。
まとめ
今回は、マリアージュフレールの紅茶「アレクサンドラ・ダヴィッド=ネール」についてご紹介しました。東洋思想へ深い関心を持ち、遂にはチベット・ラサへと到達した彼女の人生を表したようなこちらの紅茶。彼女の著作を片手に、この紅茶を味わうのも素敵だと思います。日本のマリアージュフレールでも入荷状況によって販売されていることがあるので、見かけた際にはぜひチェックしてみてくださいね。
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