ポーランドの首都、ワルシャワの旧市街に店を構える地下ティールーム「Same Fusy」。まるで別世界に来たかのような幻想的な店内で、世界各地から厳選されたお茶やクリエイティブなブレンドティーなど、100種類以上のお茶が楽しめます。
今回は、そんなワルシャワの隠れ家のような名店でお茶をしてきたので、当日の様子を詳しくレポートします!
Same Fusyとは?

「Same Fusy」は、ワルシャワの旧市街にある地下ティールーム。1998年の創業以来、豊富なお茶のラインナップとオリジナリティ溢れる癒し空間で、25年以上愛されてきました。
16世紀の建物の地下室を改装した店内は、どこか落ち着くような、一度訪れたら忘れられないような、不思議な魅力が満載。旧市街に位置し、観光中にも立ち寄りやすい立地です。
Herbaciarnia(ティールーム)「Same Fusy」
● 住所:
Nowomiejska 10, 00-271 Warszawa, ポーランド
※系列店として、同じ敷地にティールーム、コーヒーショップ、クラフトビール店があります。
● 公式サイト:
http://www.samefusy.pl/
店内の様子

お店を訪れたのは、2025年9月の平日、お昼過ぎ。ティールームは地下一階にあります。

階段を降りて目の前に広がるのは、薄暗くも温かみのある、隠れ家のような空間。外の世界から離れて別世界に来たようで、不思議な感覚になります。
カウンターには、様々な種類のティーポットをはじめ、美しい茶器や茶葉缶がずらり。お茶へのこだわりが感じられ、これからのティータイムが更に楽しみに!

店員さんにお茶をしにきたと伝えると、「好きな席に座ってね」とお部屋を案内してくれました。丸太テーブル&ソファーでくつろげるお部屋と、木製のテーブル席が並ぶお部屋があり、今回は丸太テーブルの席を利用することに。
席に着くと、テーブルに備え付けてあるキャンドルに火を灯してくれます。最近はLEDキャンドルが普及していますが、久しぶりに自然の火のゆらめきを眺めるのはとても心地よく、それだけで特別な気分になりました。
店内には異国情緒溢れる音楽が流れ、薄暗く落ち着く店内の雰囲気と相まって、リラックスモード全開に。お茶をいただく前から、心身ともに癒されていきます。
メニューの概要

メニューには、カテゴリーごとに墨絵のようなおしゃれな絵が描かれ、一冊のアートブックのよう。英語のメニューがあるので、ポーランド語がわからなくても安心ですよ。
季節や入荷状況にもよりますが、取り扱うお茶は100種類以上あるそう。紅茶や緑茶、青茶、黄茶、白茶など、世界各地から厳選されたお茶が揃い、ブレンドティーやハーブティーの種類も豊富なので、きっとお気に入りのお茶が見つかるはず。中には抽出に45分かかるお茶もあり、メニューを見るのもとても楽しい時間でした。
メニューはお茶がメインですが、ソフトドリンクやアルコール、ケーキやアイスなどのスイーツメニューも充実しています。
注文したメニュー
今回は、店員さんにも相談しつつ、「Into the forest」というブレンドティーを注文。紅茶をベースに、森の木の新芽やお花、果実、スパイスが加えられたブレンドです。
紅茶, ブラックカラント, 松の新芽, エルダーベリー, ローズヒップ, スローベリー, リンデンフラワー, トウヒの葉, シナモン, ジンジャー, ヘリクリサムの花, 香料
価格は28PLN(訪問時のレートで約1,200円)でした。
実飲レポ「Into the Forest」

こだわりの茶器でサーブしてくださるのもこちらのお店の魅力のひとつ。今回は、カラフルな色合いが美しい茶器が使われていました。ティーカップ、ソーサー、ポットのデザインはバラバラですが、全体として統一感のある、素敵な組み合わせ。それぞれのデザインの個性が楽しめますし、自分でもこういった楽しみ方をもっとしていきたいと思わせてもらいました。
紅茶は抽出された状態でサーブされるため、最後まで渋くならずに楽しめるのも嬉しい配慮。カップ6杯分ほどのボリュームがあり、2人でのシェアも快諾してくれました。

早速紅茶をいただくと、松の木の香りや、ほのかに感じる甘い香り、スパイスの刺激などが重層的に広がり、じっくり落ち着くような、ふくよかな味わいがします。森の中にいるような、土の豊かさが口の中に広がるような、心地よい味わいです。

添えられた琥珀色のお砂糖を加えると、また印象が変わり、より明るい味わいに。ふくよかで落ち着いた風味のあるスパイスティーという印象で、より広い方に好まれそうだと感じました。
最後にティーカップに溶け残った砂糖をみると、磨いた琥珀のようにキラキラ美しく、ポーランドの琥珀の輝きを思い出させます。最後の最後まで癒される、贅沢なティータイムでした。
まとめ
今回は、ワルシャワのティールーム「Same Fusy」についてご紹介しました。
美味しいお茶に、ゆったり癒される空間、至る所に感じるクリエイティビティ。一度訪れたら忘れられないような魅力に溢れたティールームで、ポーランド旅行の大切な思い出の一つになりました。
地下空間なので苦手な方にはおすすめしませんが、ワルシャワで訪れてほしい、おすすめスポットの一つです!気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。

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